昔、仕事目的で一定期間滞在しない時やセカンドオフィス的な拠点を探していましたが、なかなか条件の合うところが見つからなかった経験があります。
そんな中、今朝のニュースで”帝国ホテル東京にて、サービスアパートメントを開始”を見つけました。一番コンパクトなスタジオタイプ(31平米)で月額360,000(税・サービス料込)という結構衝撃的な価格。日割り計算すると1.2万円と結構衝撃的な価格になります。
耳慣れない”サービスアパートメント”という形態について調べてみましたので、セカンドオフィスや短期滞在の拠点を探している方は是非参考にしてください。
1.サービスアパートメントとは
サービスアパートメントとは、生活に必要なキッチン・家具・家電が付いた、短期滞在から利用可能な滞在施設のことです。清掃サービスやフロントサービスのようなホテル同様のサービスを受けることができる施設が多く、自宅で過ごしているような快適な空間で過ごしたい人に好評です。
2.ホテル・民泊 や 一般賃貸 との違い
サービスアパートメントは、数週間以上の滞在で利用可能というケースが多く、一般賃貸と同じく入居審査や契約手続きが必要です。
一般賃貸とは異なり、既に生活に必要な家財が揃っており、ガス・電気・水道代等の光熱費が基本料金に含まれているので、身一つで入居することができます。
以下に、ホテル・民泊 や 一般賃貸との違いをまとめていただいています。
3.帝国ホテル衝撃の価格
一般的には上記までで説明した通りですが、帝国ホテルで発表されたプランは衝撃的でした。
まず、帝国ホテルは日比谷という都心の超一等地にあります。
これにフィットネスセンター、プール、サウナ利用や、ビジネスラウンジの利用が無料で付いてきて、当然光熱費や家具類は基本料金に含まれています。
また、追加オプションとしては以下が用意されています。
・ルームサービスによるサービスアパートメント利用者専用の食事メニュー
利用時間:11:00~22:00
料金:60,000円/30日、30,000円/7日 ※サービス料・税込
・シャツ、ブラウス、インナー類などのランドリーサービス
30,000円/30日、10,000円/7日 ※税込
帝国ホテルは売上の半分が外国人観光客に頼っていたこともあり、インバウンド需要が今年も見通しが悪い現状を踏まえると、今回のようなプランに切り替えたと想定されます。
通常一泊3万~4万の部屋が月額1.2万円で滞在出来てしまうので、どう考えても安すぎるプランですが、99部屋限定ということなので即埋まるかと思います。
4.帝国ホテル以外のサービスアパートメント
日本では耳慣れないサービスアパートメントでしたが、もともとは海外で働く駐在員やビジネスマン向けに短期滞在用のアパートメントは結構ありました。MONDESTAY
最近だと東京向けのサービスアパートメントもまとまったサイトがあります。東京アパートメンツ
ただ、立地やファシリティを考えると帝国ホテルのプランは世界と比較しても相当安いと思います。特に東京のホテルは帝国ホテルを基準に価格見直しがあるかと想定しており、この分野は相当価格見直しが進むと思われます。
5.オススメ
日本の物件には、”いかにも。。。”というのが多く、竹芝、大森、天王洲あたりの若干アクセスの悪い立地に格安物件が並びます。一方、海外は物件が豊富・開放的なものが多く、こんなところで仕事するのは憧れますよね。
ロンドン:Presidential Apartments Marylebone
<https://www.mondestay.com/jp/details/サービスアパートメント+Presidential-Apartments-Marylebone.html>
シンガポール:One North Bridge Apartments @ High Street Centre
<https://www.mondestay.com/jp/details/家具付きアパートメント+One-North-Bridge-Apartments-High-Street-Centre.html>
5.入居までの流れ
サービスアパートメントに入居するまでには、以下の通りに問い合わせ、審査、契約、入居という流れで行われます。
(1)空室問い合わせ
空室問い合わせは、物件情報を扱っているWebサイト経由が一般的で、先程ご紹介したMONDESTAYや東京特化型の東京アパートメンツが有名です。
(2)申し込み・入居審査
問い合わせ後に内覧までできます。短期滞在とはいえ1ヶ月以上ステイするので、一度は内覧しておいた方が無難です。申し込み後は入居審査が行われます。
(3)契約
入居審査に通過したら、契約書へのサインや保証金の支払い等があります。振り込みまたはクレジット払いで支払いをしましょう。
(4)入居
入居前は鍵をもらって、入居時の注意事項について説明を受けます。入居期間の延長や退去の連絡窓口についても、事前に聞いておくようにしましょう。
6.まとめ
帝国ホテルのサービスアパートメントはかなり画期的で、この形態は今後増えていくと思います。
まだまだ海外と比較すると、マンスリーマンション的な色合いが強くて、物件の条件も魅力的なものは少ないですが、都心の高級ホテルはほぼインバウンド需要がなくなったので、ハイアット、コンラッド、椿山等の超高級ホテルがサービスアパートメントに乗り出すとかなり活気づくと思われます。
今のうちから物色して、セカンドオフィスや短期滞在拠点を確保しておくと良いかと思います。
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