【40代からのハーレー】フォーティエイトってどんなバイク?

バイク

43歳の頃、たまたま入ったディーラーで見つけたフォーティエイトに一目惚れし、その場でローン契約しました。大型どころか自動二輪の免許すらなかったわけなので、我ながら思い切った決断だったと思います。

40代からバイクを始めるのはキツかったですが、フォーティエイトのオーナーになってから生活が大きく変わりました。

雨の日は乗れないし、家族で使えるわけでも無いので、収入が高いか独身でもなければバイクを所有すること自体難しいのではないでしょうか?

そんな皆さんにも少しでも魅力が伝わるように、ハーレーの一番人気を誇るフォーティエイトについて紹介します。

1.フォーティエイトとはどんなバイクか?

ハーレーダビッドソンの一番人気を誇るフォーティエイトですが、正式にはXL1200Xという名称です。その名の通り、排気量が1202ccあります。

ハーレーのモデルの中では低価格で、比較的手を出しやすい価格帯。カスタムパーツは豊富にありますが、もともと完成度が高いのでノーマルのまま乗っても十分スタイリッシュです。

フォーティエイトのスタイルを特徴付けるのは、この4つです。

  • ピーナツタンク(7.9リットルフューエルタンク)
  • そら豆シート
  • ミラーがアンダーマウントされた低いハンドル
  • 足を大きく前に投げ出した姿勢のフォワードコントロール

また、フォーティエイトというのは1948年に【model-s】で採用されたタンクが由来です。 

2.フォーティエイトの良いところ

フォーティエイトのオーナーになってから良かったところを挙げていきます。

(1)自尊心をくすぐるフォルム

ピーナツタンクからシートにかけて背中のラインが美しさと、剥き出しのエンジンや重心の低さが無骨さが絶妙なバランスです。部屋に持ち込めるなら、コイツを肴に一杯飲みたいくらいです。

40代でフォーティエイトに跨ってサマになるのは難しいのですが、持ってるだけで自尊心がくすぐられるフォルムです。

ちなみに重心が低いので、足が短くても地面につきます。

(2)間違いなく気持ちいいハーレーサウンド

ハーレーのエンジンは爆音のイメージがありますが、日本仕様に併せてマフラーの設計を変えており、かなり抑えているようです。

音は抑えていますが、運転中に感じるエンジンの鼓動が、体中にフォーティエイトのサウンドを刻むかのような感覚にさせてくれます。

目的地がどこだろうが、フォーティエイトは乗った瞬間から旅のワクワク感を感じさせてくれます。

(3)異常に馬力が強い

1200もの排気量があり、有り余るパワーを感じます。また、トルクもあってアクセルを回してからのレスポンスが早いのも特徴です。

信号待ちからの発車や坂道発進が非常に楽で、少しアクセルを回しただけでタイヤと地面が噛み合って進むのがわかります。

高速道路でギア4速、5速を噛ませるのが一番馬力を感じますが、街中ではそのスペックを感じることが少なくて物足りなく感じます。

3.フォーティエイトで生活がどう変わったのか

これまでロクな趣味もなく、週末はパチンコ・スロットくらいしか時間を潰すものはなく、昼から酒を飲み歩くような不健康な生活を送っていました。

ハーレーのオーナーになってからは基本的に週末はバイクと共にいるので、悪しき習慣から抜け出すことができました。天候状態にもよるので、毎週ツーリングできるわけではありませんが、ハーレーのオーナーであることのちょっとした自尊心が、怠惰な生活から一線を画するように働いたと思います。

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4.実際にオーナーになって分かったこと

フォーティエイトのオーナーになって良いことばかりではありません。付き合う前にしっかり調べておいた方が良いかと思います。

(1)腰が痛い

フォーティエイトの特徴的なスタイルとして『フォワードコントロール』と呼ばれる両足を前に投げ出すスタイルがあります。

これが長距離ツーリングになると結構ツラくて、フォワードコントロールは足の踏ん張りが効かないので、バイクが前に進む推進力に対して体が後ろに流れやすくなります。

さらに標準のシートがフラットで滑りやすく、腰だけが後ろにズレてくるので、だいち50Km超えると腰が硬くなってくるのが分かります。

どうしてもという場合は、カスタムでシートを変えたり、ペダルの位置をミッドコントロールに変更したり出来ます。 

(2)故障が多い

国産車と比較すると、ハーレー自体の故障が多いです。購入して1年で3回は修理に出しました。

運が悪かったのか、立て続けに電気系装置の初期不良が見つかりました。ディーラーや工場に部品がなければ、その都度アメリカから交換部品を待たなければなりません。

購入して最初の3000Kmくらいは何かしらの初期不良があるものとして、あまり遠出しない方が良いかと思います。

特に電気系統は故障の予兆が無いので、電波の入らないところや高速道路でエンジンが掛からなくなると悲惨ですよ。

ちなみに、ハーレーではHOG(Harley Owners Group)と呼ばれるオーナークラブがあります。これは正規ディーラーで新車購入した場合、最初の1年無償で入れるのですが、出先でバイクの故障やトラブルに見舞われたときにJALの代わり対応してくれたりします。もちろん無償です。

ハーレーは電気系トラブルが多いので、別の記事でも解説しています。参考までにどうぞ。

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(3)遠出しにくい

故障が多いというのもありますが、フォーティエイトはタンク(7.9L)が小さいのがで70-80km走ったところでガソリン交換しないといけません。これが結構ストレスで、よほど気合が入ってないと遠出しようとは思いません。 

高速道路のSAでガソリンスタンドは50kmおきを目安に設置されていますので、1回給油をミスるとアウトです。『今何キロくらい走ったかな』と分からなることも多いので、結局近場でスタンドが多いところをウロウロすることが多いです。

これもカスタムでタンクのサイズアップが可能ですが、あまり大きくなると不格好。フォーティエイトは標準のデザインが完璧なので、個人的にはタンクは標準のまま使ってます。オプションでフューエルボトル(1Lが多い)を付けることができます。

5.まとめ

今回はハーレー・フォーティエイトについて紹介しました。

独特のフォルムで人気が高い一方、タンクの小ささや腰に悪いライディングポーズ、故障の多さがネックではあります。

個人的にはデメリットを補って余りあるほどの美しさが魅力を感じますので、死ぬ前に1度は乗ってみても良いかなと思います。

 

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