昨年末に愛車ハーレーがバッテリー上がってからというもの、毎週末バッテリー給電がてらツーリングするのが習慣になっています。
今日、十分気を付けてツーリングしていましたが、後ろから警察に呼び止められて、ついに青キップを切られてしまいました。。。
人生初の経験だったので、実際に呼び止められた時の状況や青色キップの仕組み・手続きについて解説していきたいと思います。
1.キップを切られた状況
環七大井ふ頭の交差点で信号停止する直前に、前のトラックが邪魔で車線変更をしたところ、音もなく近づいてきた白バイが左隣りに並びました。
”車線変更禁止ですよ。路肩に停めてください”
どうやら信号の直前は車線変更禁止レーンになっていたようです。
こっちは周りに車が無いことを確認して車線変更したので、口頭注意で済むとタカを括ってましたが、無慈悲にも”減点1点・反則金6000円”を言い渡されました。
警察にゴネると仲間を呼ばれると聞いていたので、指示通り免許証を手渡して電話番号等を回答しました。5分後には”交通反則告知書”と書かれた青キップを受け取りました。
※後で調べると、この交差点は普段から白バイが張っている有名なスポットで、年末・年度末には警察の点数稼ぎのため、結構捕まる人が多いようです。
2.交通違反キップの種類について
青キップを握りしめて家に帰っていろいろ調べましたが、違反キップには青と赤があるようです。
種類 | 概要 | 管轄 | 処罰 | 違反点数 |
青キップ | 行政処分 | 警察庁 | 反則金 | 6点未満 |
赤キップ | 刑事処分【前科が付く】 | 検察庁 | 罰金 | 6点以上 |
もともと交通反則告知という制度は、なんでもかんでも刑罰化すると検察・裁判所に負担が掛かりすぎるため、反則金で諸々の手続きをスキップさせるという制度になります。
青キップの場合は8日以内に反則金を支払えば終了で、銀行、信用金庫、郵便局の窓口で納付可能です。
3.違反点数と反則金(バイク)
良くある交通違反例と、点数・反則金を以下に整理します。
違反項目 | 点数 | 反則金 | ||
---|---|---|---|---|
二輪 | 原付 | |||
速度超過 | 50km以上 | 12点 | 罰則10(※1) | 罰則10 |
40km以上50km未満 | 6点 | 罰則10 | 罰則10 | |
35km以上40km未満 | 一般道:6点 高速:3点 |
罰則10 | 罰則10 | |
30km以上35km未満 | 一般道:6点 高速:3点 |
罰則10 | 罰則10 | |
25km以上30km未満 | 3点 | 15,000円 | 12,000円 | |
20km以上25km未満 | 2点 | 12,000円 | 10,000円 | |
15km以上20km未満 | 1点 | 9,000円 | 7,000円 | |
15km未満 | 1点 | 7,000円 | 6,000円 | |
通行禁止違反 (一方通行逆走、高速道路の路肩走行とか) |
2点 | 6,000円 | 5,000円 | |
指定場所一時不停止等 (踏切とか) |
2点 | 6,000円 | 5,000円 | |
乗車用ヘルメット着用義務違反 (いわゆるノーヘル) |
1点 | 無し | 無し | |
追越し違反 | 2点 | 7,000円 | 6,000円 | |
信号無視 | 赤色等 | 2点 | 7,000円 | 6,000円 |
点滅 | 2点 | 6,000円 | 5,000円 | |
免許証不携帯 | 無し | 3,000円 | 3,000円 |
どれだけ厳密に取り締まっているのか?によるとは思いますが、場所によっては白バイが隠れて監視しているようなので、警察が本気で取り締まると何でもキップ切れるんじゃないかと思います。
4.反則金を払わないとどうなるのか?
ちょっと古い統計ですが、警察庁の発表した『反則金の納付率』は98.5%らしいです(2018年)。
あまり知られていませんが、交通反則告知制度上、反則金の納付は『任意』であることが明記されていますが、反則金納付を無視しつづけると『検察庁』から出頭要請がくることがあります。
警察庁から検察庁へ切り替わったことで、扱いが『行政処分』から『刑事処分』に切り替わることを意味しますので、出頭要請には応じないといけません。
任意ではあり、いろんなサイトで反則金の支払いを拒否する方法が上げられていますが、あくまでも自己責任でお願いします。
警察における取り締まりには、本来の『交通違反を正す』目的から離れ、『反則金・点数稼ぎ』が目的になっていると指摘されています。
車やバイクだと「反則金」が稼げるが、自転車だと「罰金」になる。
「反則金」は警察庁の儲けになるが、「罰金」は検察庁の管轄で国庫に入っちゃう。
警察官には「反則金」のノルマがあり「罰金」集めに費やす時間がもったいないから。SmartNews https://t.co/7yQFRwGBwb
— 2万人目のグレンダイザー (@anisonoyazi) April 19, 2020
こういった不満に対してはSNSやメディアで声を上げるとして、現時点では規則に従って反則金には素直に応じておくのが良いと考えます。
※なお、減点された違反点数についてですが、最後の違反から1年間無違反の場合、違反点数は0に戻ります。
5.まとめ
軽微な交通違反とはいえ、反則金納付に応じなければ刑事処分される可能性があります。
また、不要な争いに巻き込まれたくないと、泣き寝入りに近いかたちで反則金を納付するケースがほとんどです。
警察庁は交通違反をなくしたいわけではなく、反則金という資金源(年間600億程度らしい)を確保するために、大勢の白バイを監視ポイントに設置する非合理的な運営をしています。
一人ひとりが不満を声に出して大きな波にしていくことで社会が変わると思います。
少しでも興味を持っていただき、声を上げていただければと思います。
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