【映画レビュー】シェフ 三ツ星フードトラック始めました(2014米)

映画

総評: ⭐⭐⭐⭐ (4点/5点満点)

シェフ映画にはハズレなし、その中でも最上位のお気に入り作品です。元気になりたい人にオススメ

1.あらすじ

ロサンゼルスの一流レストランで総料理長を務めるカールは、料理評論家の来店に自らの創作料理で挑もうとするが、評論家からは退屈な料理と酷評される。

噴飯したカールは使い方も分からずにTwitterで評論家へ反論を仕掛けるが、これが一斉に拡散されて一気に窮地に追い込まれてしまう。

店を解雇されたカールは、これが原因で他のレストランからも採用を断られ続ける。

失意のカールに同情した元妻イネズの提案で、息子のパーシーを連れてマイアミを訪れる。そこでカールはアツアツのキューバサンドを知り、フードトラックで移動販売していくとことを思いつく。

元同僚のマーティン、息子のパーシーと3人で始めたフードトラックはたちまち評判になり、因果なことにTwitterを通じてまたたく間に広まる。

2.ストーリー全体から感じるハッピーなノリ

落ち込んだ時や気がめいった時に、気分を変えるのに良い映画です。

エリートシェフの人生から外れてしまったからこそ、大事なものや今まで見えなかった景色に気付かされる、そんな映画でした。

ちなみにシェフ映画のストーリーは、大体決まってて安心です。

  • 主人公の腕は超一流で”こだわり”が強い
  • 評論家からボロカスに言われる
  • 激昂して店を追い出される
  • 小さな店で再起を誓う
  • 結局大事なのはシンプルなことに気付く(料理、家族、仲間)

記憶している映画でSNSを効果的に使ったのは本作が始めてじゃないかなと思います。息子のパーシーがTwitterでフードトラックの出店情報を拡散していくので、いたるところで店は大盛況になります。この映画が2014年なので、結構前ですかね? いまは聞かなくなったVineなども登場します。まだまだSNS黎明期って感じと、フードトラックでの旅立ちがマッチしてて観てて楽しいです。また、ニューオリンズからテキサスに向かうトラックの中で流れる『Sexual Healing』(MarvinGay)等、ところどころで流れる名曲が旅気分を盛り上げてくれます。

映画の中では、カールは息子のパーシーを絶対に子供扱いせずに、仲間として付き合います。

古いトラックを譲り受けて、息子と掃除するときも決して甘やかしたりしません。

”厨房に入りたいんだろ?これは厨房の仕事だ”

と叱り、パーシーはトラックを飛び出してしまいます。カールはしばらくしてパーシーを見つけ、

”一緒に調理道具を選んでくれるか?”

とサラッと言って連れていきます。

こんな感じで、爽快なストーリーの中にも親子の在り方みたいなものを示していて、だんだんカールが格好良いオッサンに見えてきます。

3.とにかく料理が旨そう

色々と試行錯誤して創作料理に情熱を注いできた主人公が、最後に行き着いたのがシンプルなローカルフードであるキューバサンド。観てると無性に食べたくなります。旨そうじゃないですか??

キューバブレッドというパンにマスタード、ローストポーク、ハム、チーズ、ピクルスを挟み、サンドイッチプレスで焼きます。表面にバターを塗って焼くので、カリッとした食感になります。

フロリダビーチの開放的な雰囲気にマッチしていて、観てると無性に食べたくなる不思議なサンドです。料理が旨そうに見える映画はハズレがないですね。 

4.こんな人にオススメ

周りの目や期待に気疲れすることって多くないですか?ちょっと落ち込んだりしたときやスカッとしたいときに観てもらいたい映画です。(私も思い返すとこの映画は1年に1回は観てます)

とにかく出てくる料理を旨そうに食ってるので、本作を観る際には手元にビールとツマミを用意しておいた方がいいです。

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ちなみにこの作品が好きな人は、映画ではありませんが漫画『クレイジーフードトラック』もオススメです。とにかく料理が旨そうで、楽しい漫画です。


クレイジーフードトラック 1巻: バンチコミックス

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