大人でも楽しめる。少し設定が変わった漫画

雑談

昔に比べるとコミックの勢いはなくなったのかもしれないですが、逆に尖った漫画が増えたような気がします。

これまでの漫画とは設定が少し違う、ニッチに刺さる漫画を紹介します。

 

1.終の退魔師

ドイツ人の主人公が悪魔を払う退魔師として暗躍する。日本のとある都市で起こった超常現象事件を調査するため、ドイツより派遣された退魔師・黒沢アキラ。相棒の美人退魔師・チカゲと共に事件の調査に向かう。正体不明のモンスターが二人に襲いかかる。

ストーリーは正統派ですが、登場するキャラが魅力的です。

主人公・黒沢アキラはクールで熱いハートを持っていて、ともかくカッコ良さを追求したキャラクターです。特に戦闘シーンが熱い。

ブルース・リーやジャッキーチェンの映画を見たあとに感じる軽い高揚感を思い出させる漫画なので、元気が無いときに読みます。

とにかくセリフ回し・カット割りが効いてます。作者は40代ですかね?名作映画のセリフが盛り込まれていて、中学・高校時代の感性を取り戻した気分になります。 

ちょっとテイストが違うのですが、この漫画は『VS EVIL』というオカルト漫画の続編になります。

2.望郷太郎

ある時、地球を襲った大寒波。舞鶴グループの7代目にしてイラク支社長である舞鶴太郎は、妻・息子とともに大金を投資して開発した人工冬眠に入る。しかし、太郎が目覚めたのは500年後。妻と息子は装置の中でミイラ化し、文明が荒廃していたのであった。

絶望の淵から、生まれた国をもう一度見たい、日本に戻りたいという思いから、荒廃した世界で唯一人立ち上がった。

これはシナリオが面白い。

イラクから日本までの旅順でいくつかの集落に出会う。

荒廃した世界の中で村という共同体をどう組織運営していくのか、それは暴力であり、血統であり、掟であり、、 原始社会の興りを学べる教材です。

『デカスロン』、『へうげもの』で有名な山田芳裕先生の作品。独特な画力が特異な世界観を表現しています。

3.北北西に雲と往け

アイスランドを舞台にしたストーリー

フランス人の祖父と一緒に暮らす17歳の主人公・御山慧。車や携帯電話など、電子機器に触れるとそこから情報を読み出す特殊な能力を持つ。

この能力を使って、数々の依頼を解決していく探偵業を営む。

少女マンガかと敬遠してましたが、アメトークで麒麟の川島さんが推薦していたので気になって読んでみました。

アイスラインドという国はピンとこないかも知れません。イングランドの西、北極圏の南に位置するこの小国の魅力とスケール、そして驚きを感じさせてくれる漫画です。

特に2巻はアイスランドのガイドブックかと思う程。ハットグリムス教会、シンクヴェトリル国立公園、露天温泉の観光スポットやトナカイの燻製肉サンドイッチなどの民族料理がたくさん詰まっていて、アイスランドの風を感じることができます。

もちろんこれだけではなく、美少女リリィとの微妙な関係や弟のミステリアスな性格も物語にスパイスを付けています。

正直、この2,3年で一番おもしろい漫画でした。

4.ゴールデンカムイ

日露戦争で鬼神の如く闘った『不死身の杉本』。彼はロシアで戦士した仲間の家族を養うべく、北海道へ出稼ぎに訪れた。

そんな彼に、莫大な埋蔵金の噂が耳に入る。埋蔵金の在り処は47人の囚人に彫り込んだ入れ墨にある。

噂を聞きつけた政府や旧幕府の志士が争奪戦に参戦する。

アイヌ文化の勉強になります。

アイヌ民族は土地ごとに文化が違っていて一括にできないのですが、どうやって風習、文化、食事を調べ上げたのでしょうか?

神や自然と共に生きるアイヌ民族と、機械文明に染まった政府・旧幕府軍が対照的に描かれており、非常にわかりやすい構図になっています。

アイヌナビゲーター役の少女アシリパが、森の中・海の上、厳しい環境の中で生き抜く知恵を解説してくれるので、思わず誰かに教えたくなる漫画です。

とにかくスケールの大きな漫画なので、時間があるときにイッキに読むことをおすすめします。

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