実際に試してみて分かった副業サイトの特徴と活用法

副業

副業案件を紹介するクラウドソーシングサイトは沢山あって、どこが自分に合っているのか調べるのには時間が掛かりますよね。

稼げる・稼げないというのも大事なのですが、自分に合ったサービスかを見極めるのが、副業を継続させるには重要なことです。

これまで数々の副業案件紹介サイトを活用してきましたので、本稿では各サイトの特徴について紹介します。

1.各副業サイトの特徴

副業で利用しているサイトについて、実際に使ってみた所感について記載します。

(1)CrowdWorks(クラウドワークス)

登録されている案件数は日本最大。

プログラミングよりもライティング案件が多い気がします。発注実績が無いクライアントも多く、仮払い制度(契約時にクライアントからクラウドワークスへ支払い予約する制度)がなければ怖くて近づけませんでした。

システム手数料が高い(10万円以下は報酬額の20%)のが難点。

(2)Lancers(ランサーズ)

クラウドワークスに次いで登録案件数が多い。

ライティングよりプログラミングの方が条件の良い案件が多い印象があります。

クラウドワークス同様にシステム手数料が高い。認定ランサー制度により、受注格差が起きやすいので、副業始めたばかりの方は不利かも知れません。プロフィールを充実させると、クライアントが閲覧しにきてそのまま依頼相談されるケースもあります。

(3)_ist

システム手数料が一番安い(20万以下で報酬額の10%)

2019年に立ち上がったサービスで、そもそも案件が非常に少ないのが難点です。

また、募集してもすぐに埋まるので、必然的に残った案件はかなりストイックなものばかり。

『大分県の観光名所について、電話・メール・現地訪問などインタビューしながら情報収集して100-150文字の記事を作成。ちなみに観光名所は約400箇所』

という、いろいろと突っ込みたくなるような案件があります。これからに期待ですね。

(4)クラウディア

クラウドワークス、ランサーズと比較されるほどに成長した第三勢力。

システム手数料が5万以下は15%、5万~10万円以下は10%と比較的安い。これで単価の高いプログラミング案件をいくつか取れば完璧なのですが、やはり良質な案件数が少ないです。

クラウドワークス、ランサーズの牙城を崩して欲しいです。

(5)Yahoo!副業(β版)

案件紹介で多いのが、営業や企画、コンサルタントというクラウドソーシングでは見られない案件が沢山ありました。業務委託契約がメインです。

営業本部長やCFOなど、副業とは思えないポジションを用意しているところもあり、募集企業側の本気が垣間見えます。本業だけでは物足りない人には良いかも。

(6)Workship

デザイナーやプログラマー向けの案件を紹介しています。こちらもYahoo!副業と同じく、業務委託系の案件が多いので、契約期間については注意して見ましょう。

土日のみ稼働OKという案件もありますが、採用条件を見ていると実務経験が無いと難しいかと思います。本業プログラマーであればちょうど良いかもです。

副業というよりもフリーランス向け案件が多いですね。

(7)ココナラ

『自分にしかないスキルを売る』というコンセプトで始まったフリーマーケット。

クラウドワークス、ランサーズには無いジャンルを出品することができ、占いやカウンセリングが販売されるのもココナラだけかも知れません。

逆に普通のライティングやプログラミングについては報酬額が低く、ちょっと捻ったスキルでないと人目につきません。出品者と購入者間のトラブルも多いようですが、期待したスキルとマッチするかどうかはある程度のセンスが無いと分かりません。

(8)サグーワークス

ライター専用のクラウドソーシングサイトです。

高単価(文字単価1円以上)の案件を受けるには、プラチナライター審査と呼ばれる試験に合格するしかありません。

サグーワークスは高単価でシステム手数料も低いので、結構評判が良いのですが、成果物に対するチェックは厳しいようです。たいした理由もなく不承認となるケースも多く、悪い口コミも聞きます。

いずれにせよ、ある程度のライティング力が無いと案件受注すら難しいかもしれません。

2.副業サイトの活用法

多くの副業サイトを使ってみて感じましたが、副業には大きく3つのタイプがあります。

(A)請負型: クラウドワークスのような成果物単位で仕事を受けるタイプ

基本的には受注実績を積み、信頼を得ながら単価を少しづつ上げていく。また、完成条件が明確なので、いかに効率的に作業を完了させるかが重要という特徴があります。

(B)委託型: Yahoo!副業のように業務を委託するタイプ

基本的には決められた契約期間で指定された業務を遂行する。契約上は成果物責任が無いものの、仕事の品質は本人の裁量に委ねられることが多い。

たまに『こんな経験できるならタダでもやっていい』という仕事があります。委託型案件は時間給のように見えて、ノウハウ、スキルやコネ等の無形資産を築くことがあります。

(C)企画型: ココナラのように自分で販売する商品を用意するタイプ

基本的には自分で商品を出品して、目に止まった人に買ってもらうのを待ちます。その時々で、何が人気で、何が売れるのかを考えながら出品内容やセールストークを変える必要があり、原始的なマーケティングが学べます。

これまで経験した副業サイトはこの3つに分類されるので、自分に合うタイプで副業をされると良いかと思います。

私自身は、明確な成果物イメージがある方が稼働が見積もり易いので、(A)請負からはじめました。

3.副業サイトの活用法

このように沢山の副業サイトがありますが、あまり仕事を分散させないほうが良いです。先程解説した通り、副業タイプが異なるし、仕事自体検索するのに時間が掛かってしまうためです。

最初のうちは同じタイプの副業サイト1,2つに絞って、集中投資するのが良いです。

いずれにせよ、これらの副業サイトは”雇われの身”であることに違いはありません。どこかのタイミングで雇う側に回らなければ収入がスケールアウトしないので、これらのサイトの活用方法を考えた方が良いです。

例えば、Webライティングの仕事が『1万円』の案件を受注し、別のサイトで『8千円』で発注したときの利益は『2千円』です。これを5人以上回せば一人で請け負うより稼げます。

当然、品質チェックや提案審査は必要ですが、これが収入をスケールアウトする基本的な考え方になります。

最初は副業サイトで稼ぐのも良いですが、これは一生続けることはできません。ある程度資金が溜まってきたら、次は発注者側として収入をスケールアウトするようにしないと、体力も気力も消耗するだけです。

4.まとめ

今回は副業サイトについて紹介しました。

副業サイトには、請負型、委託型、企画型とタイプが別れ、自分の適性にあった副業サイトを選ぶことが大事です。

また、ずっと仕事を下請け続けることは消耗するだけなので、いまは『どういう条件を出せば、応募者が集まるのか?』、『納品分はどうチェックしているのか』、『成果物のガイドラインをどう出しているのか』という発注者サイドの能力も高めるようにしましょう。

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