コロナでリモートワークが定着した会社も多いと思います。
ウチの会社では昨年の2月からずっとリモートワークで、快適に過ごせています。
リモートワークに切り替えた時から、とてつもなく時間に余裕が生まれました。如何にムダな時間を費やしてきたのかが痛感してます。
しかしながら、未だにリモート適用率は30%程度しか無いようで、沢山の方が職場通勤されているようです。
本日はこの一年を振り返って、実際の働き方がどう変わったのか、何が良くて何が悪かったのかを紹介します。
1.自己紹介
私の会社はいわゆるテック企業で、ソリューションを販売しています。その中で私のチームは、クライアント企業へのソリューション提案と導入支援を担当しています。
クライアントは大手量販店、小売業が多く、かなり厳しいコスト意識を持たれているので、システムトラブルが発生しようものなら、昼夜問わずに呼び出されます。
社内·社外問わず、対面での会議が多く、事業部では最もステークホルダーが多いチームでした。
2.リモートワークでどう変わったのか
我々の会社では、昨年2月の段階でリモート切り替えました。
相変わらず、クライアントは対面での打ち合わせを要望されていたので、ZOOMやTeamsが定着するまでは、対面打ち合わせしていましたが、それも2ヶ月でリモートに切り替わりました。
こうして完全リモートワークへ切り替わってどう変わったかというと
(1)圧倒的に時間が余る
完全に移動時間が0になるのは当然ですが、1日1−2時間程度。
それより一番変わったのは、打ち合わせに対する姿勢が変わったことです。
いかにムダが多かったことか
·発言しない会議(発言を求められない会議)には出ない。
→顔出ししなければ途中で抜けてもバレない。
·話が逸れない。逸れにくい。
→発言が被ると聞こえないので、必然的に1人が話すときは他は黙る。
という効果があって、会議自体が減り、時間的にコンパクトになりました。
もちろん、発言を被せる·横筋に逸れた発言をするという人はいますが、そういう時は参加者が全員黙るという暗黙の抗議が発動します。
リモート会議で沈黙されるのは結構精神的にキツイですよ。
(2)精神的なゆとりができた
リモートなので、別に自宅でなくても良いです。
結構散歩しながらスマホでリモート会議していました。
気分が乗らないときは、諦めて映画やYoutubeも見てリラックスしたり、筋トレで汗を流したりします。
(3)仕事の価値を考えるようになった
会議や資料作成を仕事と呼ぶならば、1日2時間も仕事しません。
こんなことで給料貰ってていいのか?と心配になるくらいですが、代わりに何が仕事の価値かを考えるようになります。
本来やらなくても良い仕事って沢山あって、やらなくても良い仕事をさせるためにタスクを与えたり、意味のない会議に関係のない人を突っ込んだりと悪しき風習がありました。
現場を理解していない上司が作業指示出すとこうなりがちですね。
3.リモートワークが良くないところ
もちろん、良い面ばかりではなく、悪い面もあります。特に精神衛生上よくない点が多いので、紹介しておきます。
(1)チームメンバが何やっているのか見えない
特に部下が困っている点を気軽に聞けないので、問題が放置されたままになるケースがあります。
特にコロナ以降、チームに合流したメンバは仕事のお作法や雰囲気を掴めないままなので、周りも協力しくく、残業が減らない傾向にありました。
(2)自分も相談しにくい
昔はタバコミュニケーションと言われる場で、意思決定されていたこともありましたが、いまは気軽に上司に相談する場がありません。
そう言えば、”会議でわざわざ言う必要は無いけど、ちょっと気になるなぁ”ということって結構ありませんか?こういうのを放置しておくと、あとから収拾つかないことになることがあります。
(3)際限なく仕事してしまう
ずっと自宅にいるので、プライベートと仕事の切り替えができなくなります。仕事自体は定時に終わらせてPCを切断するのですが、その後やり残したことが気になるとまた仕事モードに切り替わって考え込んでしまいます。
ただ、切り替えができないのは、私が独身なのでそう感じているだけかもしれません。
4.リモートをどう変えたのか?
(1)成果をはっきりさせる
当初はチームメンバの作業進捗や困っているところを逐一聞くために、日報させていたのですが、全く改善されないので、アプローチを変えました。
もう”相手が見えない”ことを前提にチームマネジメントを設計しないといけない。これは業務委託と同じく”成果”の定義ですね。
”クライアントに訪問する”のではなく”クライアントとAを合意する”のが成果なので、何が成果なのかを明確化することが大事だと思います。
結果、目標とする”成果” に対して、メンバ各自が今どこに立っているのかが明確になり、自発的に行動するようになったと思います。
(2)ライブチャットする
ちょっとした質問や悩みって言葉に出すだけで自己解決するケースが多いのですが、リモートワーク中は話する相手が居ないので困っていました。
一週間の中で1時間と時間を決めて、自分が独り語りするだけの会議枠を設けました。参加者はチャットでコメントしてもらうような形式ですね。
意外とちゃんとコメントしてくれるので、普段は言いづらいことも結構挙げてくれてます。
リモートならではのコミュニケーションルールを作らないといけないですね
(3)オンオフの切り替えは無理
オンオフの切り替えは無理でした。やはりやり残した仕事があるのに放置するのは精神衛生上よくないので、とことんやり込めばいいと思います。
ポイントとして、いまの部署でしか通用しない仕事の仕方は止めたほうがいいと思います。特に上司や先輩に与えられた仕事を、指示された通りにやろうとするのは時間のムダです。
オンの時間でもオフの時間でも通用する仕事のやり方を見つけるには、自分にあったやり方を探すしかないと思いますね。
結構、本業で学んだ仕事のやり方は副業でも通用してしまいます。
5.まとめ
この一年のリモートワーク生活で、個人的には”時間に余裕”ができ、”精神的にゆとり”が生まれ、”仕事の質”を考えるようになりました。
ただ、チームワークになると、
”相手が何しているか見えない”、”悩みを相談しにくい”、”オンオフの切り替えができない”などの問題があります。
(1)成果をはっきりさせる
(2)ライブチャットで発散する
(3)オンオフの切り替えを諦める
こういう考えで、リモートワークならでわの働き方を見つけていきました。
まだリモートワークに踏み込めてない会社は沢山ありますが、この一年で結構可処分時間に格差が生まれたんじゃないかなと思います。
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